旧作7泊8日メモ

映画の忘備録

2018-01-01から1年間の記事一覧

ジャック・リーチャー never go back

ジャック・リーチャー IS BACK ★★★★★☆☆☆☆☆(5)個人的満足度(7) アウトローの続編 トムクルーズ演じるジャック・リーチャーのキャラクターは前作より遥かに良くなってる。くたびれてて生傷があって表情は硬く寡黙。とても流れ者的になっている。 ただ皮肉…

アウトロー

ジャック・リーチャーを呼べ ★★★★★★☆☆☆☆(6)個人的満足度(9) 原作のシリーズを読んだことはないのですがトムクルーズのキャスティングにコレじゃない感は感じる。ジャック・リーチャー:米陸軍憲兵隊で犯罪捜査官の経歴で流れ者、大男で寡黙、鋭い洞察力…

ゲット・アウト

皮肉とホラーとブラックユーモアとミクスチャーされた新感覚映画 ★★★★★★★★☆(9)個人的満足度(10) ネタバレあり 黒人の主人公がフィアンセの白人家族宅に招かれ遭遇する不思議体験・・・からの悪夢。 なんとも形容がしづらいジャンル。最初は人種間の社会…

ユージュアル・サスペクツ

キャスティングが最高 ★★★★★★☆☆☆(7)個人的満足度(8) キャスティングが良い。悲哀感のあるガブリエル・バーンTHEチンピラなベニチオ・デルトロペテン調なケヴィン・スペイシー そして悪党が並んだ容疑者用の写真を使った宣伝美術が良い 以下ネタバレ注意 …

シャッターアイランド

語りどころが多い映画 ★★★★★★★☆☆☆(7)個人的満足度(10) 以下ネタバレ注意 冒頭、船上のシーン。背景の海と人物が合成なのか人物を際立たせるライティングなのか不自然でヒッチコックの映画のよう。 島に上陸すると不安を掻き立てる大げさなオーケストラの…

ノーカントリー

「あれれ?」な幕切れ。 ★★★★★★★★★★★(10)個人的満足度(10) 名画には違いなく緊張感溢れる映画なのですがラストは「あれれ?」という幕切れ。劇場公開時にも同じ気持ちになったことを見返して鮮明に思い出した。2つの見方が出来る。娯楽性高い殺人鬼から…

ショーシャンクの空に

鑑賞者の想像に任せず事細かにドラマの展開を説明。それによる長さを感じさせない絶妙なテンポ。痛快で綿密な脚本。 ★★★★★★★★★★★(10)個人的満足度(10) 原作のスティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワーズ」は読んで物語は知っていたので映画は観た…

グエムル-漢江の怪物-

見たことがない映画を見た ★★★★★★★★☆☆(8)個人的満足度(10) 怪獣映画の様式は踏んでいるものの なにかズレみたいなものがあって 狙いか否かそこがものすごく斬新な効果を出している。 今まで見たことがない怪獣映画。 怪獣の最初の登場シーンからして も…

オール・ユー・ニード・イズ・キル

日本ラノベの理屈っぽいが軽いノリmeetsハリウッド映画のエンタメ感 ★★★★★★★☆☆☆(7)個人的満足度(10) そこはかと漂うB級SF感が自分は大好物。トムクルーズはこういう役柄やるから好き。日本のラノベを原作にハリウッド映画化「君の名は」のようなタイムス…

パージ

オバカな設定をマジメ作られてて意外に面白い ★★★★★☆☆☆☆☆(5) 平和で犯罪率も低い近未来国家。国民のガス抜きのために1年で1晩だけどんな殺人も合法になる、「パージ」をめぐる家族の物語。 殺人ゲームを客観視する映画というのはソウとかキューブとかバト…

ダンサー・イン・ザ・ダーク

主人公テルマの不幸物語。 ★★★★★★★★☆☆(8) 一応ミュージカルであります。現実のリアルな箇所はハンディカムのインディー映画のような手持ち映像。 テルマの脳内HAPPYな幻想の箇所はミュージカルであり、メジャー映画的な撮影・編集方法による映像。 そして…

ファーゴ

コーエン兄弟の最高傑作 ★★★★★★★★★★(10) 実話の映画化といいながらのフィクションは多い。でもこれは冒頭に 「この物語は実話である。生存者の希望により名前は変えてあるが出来るだけ忠実に事件を再現している」 と潔いテロップから始まる。 以下ネタバレ…

アメリカン・ビューティー

ブラックユーモアに満ち溢れ ★★★★★★★★★☆(9) 絵に描いたようなアメリカ中流階級の家庭の崩壊をブラックユーモアたっぷりに描く 主人公ダメ夫レスター。強い妻。厨二病コジラセ娘の3人家族 向かいに引っ越してきた家庭が父が厳格マッチョで海兵隊上がりの差…

フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ

ディックファン号泣の素晴らしいドラマ ★★★★★★★★☆☆(8) PKディックの短編小説を 現代のテイストに置き換えることで ディックが描いた警鐘や夢を 今の社会に問うような作品になっている。 人権の抑圧・全体主義・共産社会への恐怖 合理化の行く末・プロパガ…

トレインスポッティング

ウンチまる映し映画 ★★★★★★★★★★(10) こんなに露骨にウンコを映す映画は 他にあったっけ? と思えるくらい描写が汚く ブラックユーモアに満ち満ちている。 でも公開時はトマトのアートワークや アンダーワールドの音楽と共に オシャレ映画感ぽく打ち出して…

オブリビオン

プロダクトデザイン究極 ★★★★★★★☆☆☆(7) オール・ユー・ニード・イズ・キル、 マイノリティ・リポート、 宇宙戦争、 そしてコレ。 トムクルーズは果敢にSFに挑む。 それはややB級おびて SF然としている。 そして自分はそういうSFは大好物。 現実と虚構の曖…

スターウォーズ フォースの覚醒

ルーカスなきスターウォーズ ★★★★★★☆☆☆☆(6) ディズニーがルーカスフィルムを買収して 作った初のシリーズ作品・エピソード7。 ルーカスが完全に外れたことにより 欧米人的な東洋思想や哲学思想が弱くなり フォースのナンチャラ的な 語りの多さもなくなって…

インセプション

ルール説明多し ★★★★★★★☆☆☆(7) 夢に潜ってアイデアを盗む という設定なのだが 複雑な構成故 ルール説明みたいなセリフが 多くなってしまっているのが残念。 クリストファー・ノーランらしいっちゃらしい 無重力空間の廊下での乱闘シーンは どう撮ったのか…

ウエストワールド (シーズン1)

虚構空間で曝け出す自分は本物なのか? ★★★★★★★★★☆(9) 西部劇の世界を体験出来るっていう リアルなアミューズメントパークにおいて 来訪者はその世界の住人であるアンドロイド相手に 早撃ちガンマンになってもいいし 恋愛に明け暮れても良い。 またはアウ…

高い城の男(シーズン1)

延々謎かけ見せられてるような ★★★★★★☆☆☆☆(6) アメドラは起承転結の 「承」の部分を何話も延々見せられて 人気ある限り続くのが苦手。 見ちゃうんだけどね。 これは言わずもがなディックの代表作の映像化。 ディックの映像化作品は全部見てる身としては ド…

21g

難解だが意義ある編集 ★★★★★★★★☆☆ (8) アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの 出世作になるのでしょうか。 開始30分弱まったくストーリーが見えない 難解な編集と伏線。 イニャリトゥの次作バベルも同じように 関係性のない人たちの人生が結びつくよう…

メメント

エッジ効きまくり ★★★★★★★★★☆ (9) 2001年の単館公開時にとても話題で 観てみたもののイマイチピンとこなくて その後DVDが出て観たときは 公開時より衝撃だった。 またつい観てしまった。 妻を殺されたショックで10分しか 記憶が持たない主人公が 苦心しな…

フライトゲーム

謎解きが綿密 ★★★★★★★☆☆☆ (7) 筋書きが読めない。 細かく起こるエピソードの 一つ一つにも裏をかく展開が上手く そのエピソードがきちんと繋がっている。 アメドラのような コマ切なエピソードの寄せ集めではなく 繋がっているのはすごい。 そして飽きる事…

ダークシティ

カルトSF ★★★★★★★☆☆☆ (7) 1998年の作品なのだけど SFマニアの間で今なおカルト的な支持を得る ダークSFスリラー。 昼のないダークシティで 記憶のない男が何者かに追われ、 自分のかすかな記憶を頼りに 謎を追うにつれ 街の謎と謎の団体が浮かび上がるとい…

10 クローバーフィールド・レーン

掘り出し物の密室劇 ★★★★★★★☆☆☆ (7) クローバーフィールド/HAKAISHA の続編という名目だけど 単品でも十分楽しめる。 というか前作の先入観ない方が良い 続編でもないし監督も違うし。 前半は密室劇でスリラー。 ミステリーの要素も強い。 終盤はトンデモS…

月に囚われた男

ザ・ SFミステリー ★★★★★★★★★☆ (9) 惑星ソラリスや2001年宇宙の旅やエイリアンなど かつて流行した密室劇的なSFミステリーの空気感も オマージュされている。 低予算で作られ世界配給はビデオスルーになっていたが、 サンダンス映画祭での好評を受けて、急…

パンズ・ラビリンス

暗い。徹底的に暗い。 ★★★★★★☆☆☆☆ (6) シェイプ・オブ・ウォーターで アカデミー賞監督になった時の人 ギレルモ・デル・トロの出世作。 (以下ネタバレ注意) ダークファンタジー。 救われないダークな話。 死んで御伽の国へ行くというのなら救いがあるが …

セッション

精神対決という新ジャンル ★★★★★★★★☆☆ (8) 先の日野皓正さんがドラムソロを止めない生徒を ボコる騒ぎのときに 「セッション」と全く同じと話題になった映画。 あの生徒はこの映画に感化されて 暴走行為に及んだのではないかな? (以下ネタバレ含む) JAZ…

冷たい熱帯魚

映画は監督の私物 ★★★★★★☆☆☆☆ (6) 物語を見せる力がある。 テンポも良く最後まで見ることができる。 和太鼓の音楽の使い方や時間を併記して見せる演出もおもしろい。 奇をてらった映像ではないのに どこかにPOPさがあってキレがある。 行き当たりばったり…

凶悪

ひたすら重く ★★★★★★★★★★ (10) 実話を元に作られている。 ピエール瀧とリリーフランキー演じる凶悪犯と それを追う週刊誌記者の山田孝之。 山田の病的に事件にのめり込む様子と 彼の家庭を通すことで 凶悪事件を傍観者としてでなく観るもの全てに 問いかけ…