旧作7泊8日メモ

映画の忘備録

高い城の男(シーズン1)

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延々謎かけ見せられてるような

★★★★★★(6)

 

アメドラは起承転結の

「承」の部分を何話も延々見せられて

人気ある限り続くのが苦手。

 

見ちゃうんだけどね。

 

 

これは言わずもがなディックの代表作の映像化。

ディックの映像化作品は全部見てる身としては

ドラマといえども見ねば!と思い

シーズン1を全部見たんだけど

「承」のまま終わった。

 

 

舞台は原作と同様、

第二次世界大戦に日本に負けたアメリカ。

そして合衆国はナチスと日本で

分割統治されているという

アメリカ人のディストピア

 

物語は原作とは丸々違う。

裏切ったり裏切られたりの

人間劇の繰り返しで

誰が味方で敵かわからなくなる。

 

アメドラによくある

ジェットコースターのような展開なのだが

奇しくも現実と虚構の境目がわからなくなる

ディックワールドと相性が良いのではないか?

とも思えてくる。

 

制作総指揮のクレジットに

リドリー・スコット

裸のガンを持つ男の

デヴィッド・ズッカーが

併記されてるのが

世代的になんともエモイ。

 

物語の中の憲兵隊の刑事・木戸大尉を演じる

ジョエル・ラ・エ・フエンテ (Joel de la Fuente)

という役者さんの演技は怖さも悲哀も兼ね備えて

とても良かった

 

 

シーズン1は謎だらけで終わるが

シーズン2を見るか迷う。

どうせドラマに時間を使うなら

エストワールドはずっと見たかったので

そちらにしようかなぁ

 

(2015年アメリカ)