旧作7泊8日メモ

映画の忘備録

プライベート・ライアン

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隠れスピルバーグ最高傑作

総 合★★★★★★★★★★(10)

満足度★★★★★★★★★★(10)

 

ネタバレあり

 

冒頭のノルマンディー上陸シーンは

とにかくグロい。

ここまでグロい描写のメジャー映画もないだろう。

 

なかなか出てこないライアンと

あっけない対面シーンと

そのライアンが意外に骨のある男だったり

実は冒頭から出てますよとか

とにかく構成が凝っている。

 

敵兵も人間的に描き

戦争の最前線での不毛さを際立たせる。

 

実戦経験がなく人道主義者の

アパムは捕虜を逃すことに尽力するも

その捕虜は戦線に復帰していて

仲間を撃つ皮肉。

その捕虜へのアパムの対応。

 

主役はミラー大尉だが

アパムやライアンも主役並みに描けており

個性が際立って面白い。

 

戦争映画でありグロイということであると「野火」

を思い出すが野火は一線を超えた人間の向こう側みたいな

テーマであるがこちらはリアルに戦争の凄惨を描いている。

どちらも秀逸な名画であることは間違いないのだが

また見たいかというとグロくて厳しい。

 

(1998年 アメリカ)

 

 

スリー・ビルボード

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余韻がすごい

総 合★★★★★★★★★☆(9)

満足度★★★★★★★★★★(10)

 

娘を殺されたお母さんが

なかなか犯人が捕まらない状況に業を煮やし

3枚のビルボードに警察に捜査進展を催促する

メッセージ広告を打つところから話が始まる。

 

何が見所かといえば

登場人物のクセがすごい。

主人公の初老の頑固母さんミルドレット。

警官のレイシストでありスグキレてしまう

ゲイのディクソン

末期ガンを抱える警察署長のウィロビー

DV元夫と未成年愛人

遥々アイダホからミルドレットにケチつけにきた男

ミルドレットに好意を持つ低身長のジェームス

 

ちょっとデビットリンチの

ブルーベルベットツインピークス

彷彿とさせるものがある。

 

以下ネタバレ

 

 

最後は本筋とは関係なく

ミルドレットとディクソンが

アリバイもあり犯人ではないであろう

男を殺しに向かうところで

話を終わらせる。

「え!?そこで終わる?

てかそこに向かう??」

主人公たちも辻褄が合ってるか

よくわかっていないような状況で

話を終わらせる余韻がすごい。

ツインピークスのように

登場人物全員が疑わしいのではなく

誰も疑わしい人間が出てこず

手がかりも捜査進展もなく

キャラクターたちが

話を進めていくというのも

斬新な手法。

 

(2017 イギリス/アメリカ)

 

 

 

 

3時10分、決断のとき

 

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超カッコイイ西部劇

総 合★★★★★★★★★☆(9)

満足度★★★★★★★★★★(10)

 

ライムスター宇多丸さんがプッシュしてたから見てみた。

とても面白かった。

 

うだつの上がらない男が凶悪犯を

3時10分ユマ行きの電車まで

護送する物語。

凶悪犯演じるラッセル・クロウ

その腹心のサイコパスベン・フォスター

メチャクチャカッコいい。

登場人物の衣装も凝っててスタイリッシュ。

 

唯一カッコ悪いのが

主人公であるクリスチャン・ベイル

情けなくカッコ悪く描いている。

 

そのクリスチャン・ベイルが後半父親として頑張ってしまう様子に

ラッセル・クロウはほんのり惹かれていくという

男愛的な要素もはらんでいる。と思う。

 

 

西部開拓史でよく見る

広大な土地と小さな町

警察の警備は薄く市民は自らを守る必要がある。

西部劇を見るにつけ、今のアメリカの銃社会が納得できる。

たかだか150年前にこんな状態なので

銃規制は何年先のことになることやら。

 

(2007年 アメリカ)

 

 

 

コンタクト

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カール・セーガン原作による真摯な SF

総 合★★★★★★☆☆☆☆(6)

満足度★★★★★★★☆☆☆(7)

 

地球外生命体との交信を研究している科学者が

信号をキャッチして相手と接触するという話で

経過や心理描写を丁寧に描いているので

もう長い長い。2時間30分。

 

大ネタは宇宙人とのコンタクトで

それがこんな典型的なやつだったら脱力だが

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そこは一捻りあって

脚本的によく出来ている。

 

原作のカールセーガンは科学者であり

サイエンスコメンテイターみたいな人だったのに

こんな脚本構成力あったのね?という感じ。

 

宇宙の美しさを科学者である主人公が形容できなくて

「科学者ではない、詩人が来ないと」

というセリフにカールセーガンの

科学至上主義ではなく謙虚な人柄を感じる。

 

なぜ観てみようと思い立ったかというと

インターステラーと同じプロデューサーだったので

気になって。

 

どちらも科学検証がしっかりしている

インターステラーは内容盛りだくさんで

長さは感じなかったが。。。

 

 

 

1997 アメリカ)

 

 

コンタクト (字幕版)

コンタクト (字幕版)

 

 

ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂

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秀逸なドキュメンタリードラマ

総 合★★★★★★☆☆☆☆(6)

満足度★★★★★★★★★☆(9)

 

ヒラリーとテンジンがエベレストへの初登頂した際の

再現ドキュメンタリードラマ。

ドラマチックな演出は加えることなく

関係者の証言から淡々とドラマ化してるところに

リアル感が出て好感が持てる。

今でこそ年間何百人も登頂するエベレストが

未開の死のゾーンでそこに挑む難しさがよく伝わる

 

総勢400名という凄い人数と荷物量で挑み人海戦術でどんどん上に荷上げしても

最後のアタックは2人というシビアな世界。

その2人に選ばれる駆け引きもあくまでも淡々としてて

深いです。

 

各国がエベレスト初登頂を競い合ってる時代に

イギリス遠征隊が最後のアタッカーに

ニュージーランド人のエドモンド・ヒラリー

チベット人シェルパテンジン・ノルゲイを選んだというのは

意外に実力重視でフェアなんだなぁという感想。

 

現在の単独無酸素みたいな登山、鬼のようです。

 

 

(2014年ニュージーランド

 

 



 

インターステラー

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ノーラン兄弟の真骨頂

総 合★★★★★★★★★★(10)

満足度★★★★★★★★★★(10)

 

クリストファー・ノーラン監督による2014年のSF大傑作

2時間40分と長いのだが長さを感じない。

かれこれ4回観ている。

ノーラン兄弟の真骨頂ともいえる時間軸のレトリックをSF時空トリップという世界でいかんなく発揮している。

 

難を言えば相対性理論や物理学理論やらのウンチクが長いことと

 

ただそんなこと些細な事として許容できてしまうほど全体がよくできているし

ゴタクが理解出来なくても内容が伝わる。

 

見終わるとハミルトンの時計が欲しくなる。

ハミルトンの腕時計が映画と提携してて、

インターステラモデルとしても販売されているし

同じ形が既存である(HAMILTON カーキ64615135)

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 ところが、それは左のお父さんの付けてるモデルであって

劇中で活躍するのはマーフにあげる右のシンプルなモデル

そちらが欲しいが同じものが見当たらない。

出せばいいのに。

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(2014 アメリカ)

 

 

 

 

 

羅生門

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黒澤明のセンスが光る

総 合★★★★★★★★★★(10)

満足度★★★★★★★★★☆(9)

 

 国内では公開当初評判にならず

ヴェネチアでグランプリの金獅子賞を日本作品として初めて受賞して

はじめてその良さに国内が沸き立ったという作品。

 

古い映画であるが随所に今みてもモダンな作り。

森の中をカメラと並走して歩くシーンや草の中をブレブレで走るカメラワーク。

白洲での取り締まりの代官を写さず参考人だけが一人喋りしていく演劇的な演出。

 殺人事件の参考人の4人の証言がでれも異なり

どれが正しいなど映画の中では答えは示さない構成。

 

 

エバーグリーンな名画であることは疑いの余地なく

観はじめたらノンストップで朝まで観てしまった。

 

先日アメリカでTVドラマ化されるというニュースを見た。

現代劇で全10回で参考人は10人いて全員食い違うらしい。

それってツインピークスじゃん。と思ったり。

 

(1950年 日本)

 

羅生門 デジタル完全版

羅生門 デジタル完全版