激動の昭和史 沖縄決戦
唯一の本土決戦
たかだか75年前の悲劇
総 合★★★★★★☆☆☆☆(6)
満足度★★★★★★★★☆☆(8)
東宝8.15シリーズというのは
「日本のいちばん長い日」(1967)
「日本海大海戦」(1969)
「軍閥」 (1970)
「 沖縄決戦」(1971)
をさすものらしい。
本来は増えていくものだったのであろうが
時代が歴史に蓋をする主義に転換してしまい
80年代以降はエンタメは歴史に対峙しない主義を貫いてるので
5部作になっている。
沖縄編は会議ものではなく現場もの
だから一番エグい。
サイパン島、グアム島、テニアン島が攻略されて日本の主要都市の
すべてがB-29の攻撃可能範囲となったことで
日本は抵う術はなく、既にチェックメイトなのに
降伏せず(無条件降伏以外は降伏認められず)
1年間粘るわけでそこから先が
沖縄、硫黄島の戦いや広島長崎の原爆投下へと続く。
沖縄陥落は目に見えてたので本土からの支援はなく
降伏も許されず、沖縄は本土から見捨てられた状態になる。
既に派遣されていた日本軍は兵力として島民を利用して
玉砕に向かって進む。
8.15シリーズでよく効く言葉
「つんぼ桟敷」
今は放送禁止用語なので聞かないけど
情報や事情などを知らされないこと。
餅は餅屋で政治は政治家で
国民は政治に無関心でいるといつのまにかつんぼ桟敷となり
暴走の芽を摘み採れないということであり
常に政治には関心を持っていないといけないという教訓。
痛々しい映画であり
これがたかだか75年前に行われていたという教訓。