パンズ・ラビリンス
暗い。徹底的に暗い。
★★★★★★☆☆☆☆ (6)
アカデミー賞監督になった時の人
(以下ネタバレ注意)
ダークファンタジー。
救われないダークな話。
死んで御伽の国へ行くというのなら救いがあるが
それすら幻想なのかな?という
救いのない終末。
蛍の墓的なバッドエンド。
というか日本映画的ですらある。
かつて日本映画はバッドエンドも選択肢として存在した。
今はなくなったけどアニメの世界には残っているように思う。
千と千尋の神隠しに影響されたとあるが
デルトロの感覚は日本人は共有できる。
背景は1945年スペイン内乱。
暴力的で高圧でサディストなスペイン大尉が
義父になり従わなくてはいけなくなった主人公の少女は
怯えながら孤独に暮らす。
ダークファンタジー版アンネの日記とも取れるような作り。
コレデモカという義父の最後は
皆んなフランコ政権が嫌いなんだろうなというのが
よくわかる。
全米批評家賞なども取り
名作という人もいるが
名作とは違うなぁ。。。ストーリーの辻褄も強引だったりするし。
監督がやりたいようにやりきった感じ。
観る者をドヨ〜ンとさせる力はある。
アレハンドロ・ゴンサレス
メキシコ人の監督は
優秀な人が多いこと。
監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演:イバナ・バケーロ、セルジ・ロペス
(2006年 メキシコ・スペイン・アメリカ合作)