グラン・トリノ
アメリカへの愛、アメリカの贖罪
★★★★★★★★★★(10)
イーストウッド自身で監督した作品への
主演は(今のところ)最後。
アメリカへの愛と贖罪、
壮年の命の使い方を描いた作品。
ダーティーハリーのような
暴力vs暴力な世界を演じてきた
イーストウッドが辿り着いた
命の使い方は
かつてのものとは違い
ファンタジーではなく
リアルに真摯に、でも強く。
グラントリノ(車)は
大活躍はしないものの
その美しい車体はアメリカへの愛でもあり
美意識は物語の骨格を担っている。
泣けるわけでもなく切ないわけでもない。
形容しがたいが名画である。
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド他
(2008)