ミリオンダラー・ベイビー
飽きずに一気に見られて良い映画
★★★★★★★★☆☆ (8)
前半はボクシングのサクセスストーリー、
後半は尊厳死と話が分れている。
ボクサーのマギーがフランキーの指導に惚れ込むくだりや
フランキーがマギーを受け入れるくだり、
強い人間関係に至る必然性が描けているとは言えない。
尊厳死も同じく。
必然性が描けていないので唐突な気がする。
脚本に沿って物語は動くがその流れが描けているのかもう1歩。
とはいえ、人間性を描くことをすっ飛ばして
娯楽至上主義に走るハリウッド映画において、
人間を描こうと丁寧に突き詰めているところは好感。
役者陣も迫真の演技。
全体的には飽きずに一気に見られて良い映画。
アカデミー賞を主要4部門を独占したので
次の出演・監督作のグラントリノが
やや引いた形になってるらしいが
グラントリノの方がより素晴らしい映画だと思う。
監督:クリント・イーストウッド
出演:
(2004)