レヴェナント: 蘇えりし者
エグい開拓史時代劇。
総 合★★★★★★★★★☆（9）
満足度★★★★★★★★★☆（9）
イエローストーンあたりを舞台とした
西部開拓史時代の史実を元にした話
不毛な不毛な侵略史の
先人たちの物語。
毛皮の採集。先住民との戦い。
その過程で主人公はクマとの遭遇。
からの瀕死の重傷。
瀕死ゆえの隊の足手まとい。
置いてけぼり。
看取り人との因縁勃発。
看取り人からも雪山に置いていかれ
瀕死からの生還
看取り人へ復讐へ。
という話。
一本筋道の通った話ではない。
西部開拓史時代
極限故のサヴァイバル映画。
雪と曇り空と水の無彩色の極限世界で
人の血の色だけが赤い。
極限演技のレオナルド・ディカプリオが
やっと届いたアカデミー賞主演男優賞作品。
監督は『バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）』の
こちら二度目のアカデミー監督賞。
先人へのリスペクトはある。
とはいえ武器を持った侵略者であるので
各地で原住民に与えたであろう略奪をエグイ描写交えて
写している。
60年代くらいまでの西部劇はインディアンは悪者でしかないけど
侵略も写して目を背けていない。
熊の描写も凄い。CGやロボット感が全くない
本当に動物に主人公が襲われているようなリアルな描写。
カメラブラスとか、動物が安っぽいとかしちゃうんだけど
逃げもせず見事に描いている。
2015年 アメリカ
