来る
技に溺れたアートムービー
総 合★★★★★★★☆☆☆(7)
満足度★★★★★★★☆☆☆(7)
全編広告写真のように美しく、
それゆえにアートフィルムを繋いだような
物語不在の寸断感がある。特に前半。
そのへんが少し雑な後半の方が
ストーリーの流れが良い。
2回見ると全編が繋がり面白さが倍増する。
音で怖がらせようとレンジが広すぎて
普通の音量ではセリフが聞き取れないくらい。
ボリューム上げたりすると効果音が爆音ですごいことになる。
原作の「ぼぎわんが、来る」 の
ぼぎわんが=ブギーマンを端折ることで
魔物に具象生を持たせて描く必要もなくなり
霊的なものも強調され恐怖感の増幅には成功してる。
ただ「ぼぎわん」という謎の響がタイトルに入ることでの
引きがなくなっていて、諸刃の剣感。
2019 日本
パンデミック
パンデミック映画ではなかったよ_:(´ཀ`」 ∠):
総 合★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
満足度★★★★★★☆☆☆☆(6)
新型コロナが蔓延するご時世
パンデミック映画でも見るか。
お、タイトルそのまんまのがあるじゃないか。
と、軽い気持ちから見てしまいました。
内容はほぼゾンビ映画。しかもグロイ。
トラウマになる。
物語の作り方として
終わり方を決めて、エピソードを後から肉付けした感じ。
終わり方はしっかりしてるけど
途中のエピソードはお約束なゾンビ劇
特徴としては主人公目線のカメラワーク。
ブレアウィッチみたいな効果狙ってるのかな?とおもったんだけど
違う、バイオハザードなどゾンビゲームでした。
ゲームの主人公目線で暗闇歩いたりドアを開けたりの
ドキドキを狙うための演出だった。
グロに弱いのだがB級ゾンビ劇を飽きずに見させるパワーはあります。
DVDスルーの映画なのかな?
アメリカのポスターの背中が写ってる人が謎?
そんな人出てこない。
2016 アメリカ
ムーンライト
空しき少年の成長記
総 合★★★★★★★★☆☆(8)
満足度★★★★★★★★☆☆(8)
劣悪な家庭環境といじめにより
コンプレックスを抱えた少年シャロンの成長記。
LGBT映画として語られるが
ブロークバックマウンテンのような
同性愛を中心に描いたものではなく
同性愛はあくまでもシャロンの成長の中の一つの側面。
しかもそれが本当の愛なのか
寂しさを補填するためだけの寄り添いなのか
定かではない。
が皆が心に何か大きな穴が空いたような
スレスレな状態で生きている。
とても地味で詩的な映画ではあるが
楽しく見られる。
2016年のアカデミー作品賞受賞。
よくぞこの地味な映画が獲ったなぁと
感心してしまう。
2016 アメリカ