ブロークバック・マウンテン
青年からオッサンに至る純愛物語。
総 合★★★★★★★★★★(10)
満足度★★★★★★★★★★(10)
口数も少なく
トラウマに支配され
鬱屈したイニスと
寂しがり屋で少し軽いジャックの
二人のカウボーイによる
美しい自然をバックにした純愛物語。
閉塞された山の中の共同生活で
孤独を埋め合わせるような出会い頭的な
肉体関係から始まり、
その後本当の愛に変わり
20年に渡り
秘めた情事を続ける。
物悲しくもあるが
美しくもあり
イニスとジャックのキスシーンが
イニスの奥さんに見つかるところなどは
少し笑える
若き日のアン・ハサウェイの
ベッドでのオッパイポロリシーンの
貴重なサービスカットもあり。。。
ヒースレジャーの影のある演技は素晴らしい。
ダークナイトやDrバルナサスの鏡より
彼の個性が光る。
映画の後半には「これどう収めるんだろう?」
と思ったのだが、
20年前にブロークバック・マウンテンで
無くしたシャツと、
ゲイに冷たいアメリカ西部社会での
あっけない人生の終焉
きちんと劇中の伏線を回収する形で
終わった。
共に家庭を持ちながら
ゲイの恋愛も錯綜するので
かつてない純愛映画になってて
とても面白い。
(2005 アメリカ)
アイアン・スカイ
ナチスが月から攻めてくる
総 合★★★★★★☆☆☆☆(6)
満足度★★★★★★★☆☆☆(7)
第二次大戦以降、地球へ復讐を果たすべく月の裏側に第四帝国を築き、軍備を増強していたナチスが月から攻めてくるというコメディ SF。
フィンランド・ドイツ・オーストラリアの共同制作による2012年の作品。
ナチスをそのまま温存という滑稽すぎる設定。
そこに現代社会から黒人の宇宙飛行士が月に着陸して捕まってしまう。
全編変なギャグ設定を通して
現代社会の滑稽を皮肉をこめて炙り出す。
笑いという決して世界共有出来る感覚のものではないので
乗れはしないけど
型破りな作品であることは間違いない。
所々は流石に笑ってしまった。
クラウドファウンディングにより制作費を集めて
作られた作品ではあるが
SFXに妥協が見られない。
もっとチープに作られてしまいそうなものだが
きちんと特撮が行われていて驚き。
続編もあり。
( 2012年 フィンランド・ドイツ・オーストラリア)
クワイエットプレイス
攻めてるホラー
総 合★★★★★★☆☆☆☆(6)
満足度★★★★★★★★☆☆(8)
音に反応して襲撃してくる何かによって、
人類は滅亡の危機にさらされていた。
という設定。
アメドラ系で多い「見たら襲ってくる」などの
設定縛りのドラマのはしりの系統。
攻めてて面白い。一気に見られる。
ただし。マトモに考えると内容は無理筋。
出産して間もない
赤ちゃんを静かにさせて
生活を送るとか
世界中の悩める親御さんが聞きにくるわ。
(2018 アメリカ)
ダンケルク
美しい海と空で繰り広げられる
壮絶撤退劇
総 合★★★★★★★★☆☆(8)
満足度★★★★★★★☆☆☆(7)
エモく、美しく、スリリングに描く大抒情詩。
海と空の深い青緑が全編通して美しく
その中で喘ぐ兵士たちのコントラストが見どころ。
ロッテントマトのスコアは92%とメメントやダークナイトと並ぶくらい高い。
(更に名作だと思うインターステラーは70%とクリストファー・ノーラン監督史上最低点という謎)
とにかく高評価で高収益。
個人的には娯楽性が薄いのでどうもピンとこない。
ダンケルク撤退は
欧米人にはエモいテーマであるけど
東洋人にはあまりピンとこない
テーマであるから
抒情詩的なところに
イマイチ入れないものがあるのかな?
(2017 イギリス、オランダ、フランス、アメリカ)
スターシップトゥルーパーズ2
あまり続編じゃない続編。
総 合★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
満足度★★★★★★☆☆☆☆(6)
part1の特殊効果担当のフィル・ティペットの長編初監督作
密閉空間ホラー+パラサイトゾンビものという
「遊星からの物体X」の様式。
SFスプラッターホラーの王道ではあり
なかなか楽しい。
前作の1/10の予算の続編。。。一応は続編。
ただしロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』との繋がりはないし
ファシズムに支配された人類vsバグスという大筋のテーマもあまり感じない。
一応お約束の政府プロパガンダCMは前後ではやるが本編との繋がり0。
本国では劇場作品ではなくテレビムービー。
なにもpart2でここまで
崩さなくてもいいのだが。
(2004 アメリカ)
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