旧作7泊8日メモ

映画の忘備録

VIVANT

 

ドラマ全10話イッキ見

 

一気に観られるジェットコースター的展開。

 


細部の辻褄は破綻している

⚫︎主人公は秘密組織の凄腕エージェントのはずなのに
タクシーに騙され砂漠に置き去りにされ
死にかけたところに偶然にもキーマンとなる少女に命を助けられるとか
都合良すぎ

⚫︎凄腕の射撃力で四人を撃ち抜き皆死んだように見せて動脈ギリ外せるという
神業ならばクライマックスで父他を撃つ場面でも外せるのにそこは違うとか?

⚫︎役所広司の日本国素晴らしい演説長すぎ。
その他ちょいちょい日本アゲ。そこまでせんでも。

⚫︎誤送金問題は解決せず


 

まぁ面白ければOK

 

 

 

 

 

 

 

ザ・キラー

任務に失敗
して逃げ帰った自宅で抹殺しかけられたことで
逆ギレして依頼者や依頼者が送り込んできた殺し屋を追いかける系。

失敗した任務の話は置いといて
その後始末に対する過程で凄腕を見せていくというのは
ある意味斬新。

単純な物語なのにとても難しい表現にしてしまってるので
2回観ないとわからない箇所が少なからずある
まぁデヴィッド・フィンチャーが監督だと全部そんな感じ

 

2023 アメリ

 

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12モンキーズ

 

総 合★★★★★★★★★☆(9)

満足度★★★★★★★★★☆(9)

 

テリー・ギリアムくらいの
凄い才能を持った人でも限られた全盛期というのはあって
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モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル Monty Python and the Holy Grail (1975年、 テリー・ジョーンズと共同で監督)
ジャバーウォッキー Jabberwocky (1977年)
バンデットQ Time Bandits (1981年)
クリムゾン 老人は荒野をめざす The Crimson Parmanent Assurance ( 1983年、『人生狂騒曲』に組み込まれた短編映画)
未来世紀ブラジル Brazil (1985年)
バロン The Adventures of Baron Munchausen (1988年)
フィッシャー・キング The Fisher King (1991年)
12モンキーズ Twelve Monkeys (1996年)
ラスベガスをやっつけろ Fear and Loathing in Las Vegas (1998年)
ブラザーズ・グリム The Brothers Grimm (2005年)
ローズ・イン・タイドランド Tideland (2005年)
Dr.パルナサスの鏡 The Imaginarium of Doctor Parnassus (2009年)
ゼロの未来 The Zero Theorem (2013年)
テリー・ギリアムドン・キホーテ The Man Who Killed Don Quixote (2018年)
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作品で言うと
85年のブラジルから
96年のこ作品までだろう。

特に12モンキーズは作家性とエンタメが最高点に完成して融合した作品。
ブルースウィリスとブラピの演技もノリに乗っていて
振り返ると奇跡的な作品。

 

HOMIE KEI〜チカーノになった日本人

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チカーノと信頼関係で結ばれた日本人

 

総 合★★★★★★★☆☆☆(7)

満足度★★★★★★★★☆☆(8)

 

80年代アメリカの極悪刑務所を生き抜きチカーノと

信頼関係で結ばれた日本人のドキュメンタリー。

 

アメリカの刑務所のトンデモ話より

一瞬映るお母さんの話の方がほうが衝撃だったりする。

「更生した今の息子より

悪いことしててギラギラしてた頃の方が魅力的」

「親に対し義理がない」(母親は過去育児放棄

みたいな話を良識を語るように話す。

病気で早く亡くなってしまったことで

主人公家族の未来が救われたようにも感じる。

 

何が良くて何が悪いとか

作り手が押し付けることなく

波乱万丈を生き抜いてきた

一人の人間に密着して

その話や人間関係を淡々と描く

よいドキュメンタリー

 

2019 日本

 

激動の昭和史 沖縄決戦

 

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唯一の本土決戦
たかだか75年前の悲劇

 

総 合★★★★★★☆☆☆☆(6

満足度★★★★★★★★☆☆(8)

 

東宝8.15シリーズというのは

 

「日本のいちばん長い日」(1967)

連合艦隊司令長官 山本五十六」(1968)

日本海大海戦」(1969)

軍閥」 (1970)

「 沖縄決戦」(1971)

 

をさすものらしい。

本来は増えていくものだったのであろうが

時代が歴史に蓋をする主義に転換してしまい

80年代以降はエンタメは歴史に対峙しない主義を貫いてるので

5部作になっている。

 

沖縄編は会議ものではなく現場もの

だから一番エグい。

 

サイパン島グアム島テニアン島が攻略されて日本の主要都市の

すべてがB-29の攻撃可能範囲となったことで

日本は抵う術はなく、既にチェックメイトなのに

降伏せず(無条件降伏以外は降伏認められず)

1年間粘るわけでそこから先が

沖縄、硫黄島の戦いや広島長崎の原爆投下へと続く。

 

沖縄陥落は目に見えてたので本土からの支援はなく

降伏も許されず、沖縄は本土から見捨てられた状態になる。

既に派遣されていた日本軍は兵力として島民を利用して

玉砕に向かって進む。

 

8.15シリーズでよく効く言葉

「つんぼ桟敷」

今は放送禁止用語なので聞かないけど

情報や事情などを知らされないこと。

 

餅は餅屋で政治は政治家で

国民は政治に無関心でいるといつのまにかつんぼ桟敷となり

暴走の芽を摘み採れないということであり

常に政治には関心を持っていないといけないという教訓。

痛々しい映画であり

これがたかだか75年前に行われていたという教訓。

 

激動の昭和史 軍閥

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史実をトレースすることで
平和を問う

 

総 合★★★★★★☆☆☆☆(6

満足度★★★★★★★★☆☆(8)

 

 

監督 堀川弘通

1970年制作

東宝8.15シリーズ」の第4作。

 

太平洋戦争ものにハマッてしまい鑑賞。

東條英機を主人公に政府と軍部、陸海軍の対立、

戦時下のメディアの姿勢について描いている。

 

1936年の二二六事件から始まり

近衛内閣樹立から東條内閣~

1941年の太平洋戦争開戦~

1945年の原爆投下で幕を閉じる。

 

複雑な物語を明朗に仕上げてある。

史実を元に人間の駆け引きを真摯に描いている。

 

アメリカから石油を止められ

満州から無条件撤退を迫られ

交渉の余地も認められない時点で

日本は詰んでいて、勝てないとわかっている戦争に

講和を求めて突入していく様子がよくわかる。

 

戦争はA級戦犯と言われる東條や軍部の責任となっているけど

遡ると崩壊の序章は明治維新まで行き尽く。

 近代国家を築くための資源の確保をアジアに求めたところまで行き、

アメリカとの衝突は避けられなかったことになる。

 もし戦争が避けられる方法があったとするならば

アジア戦略を欧米露と交渉しながら進めるしかなかったのだろうが

それでも他国を侵略することがその国々から全面的に認められるわけもなく

火種が中国から出てる以上遅かれ早かれ叩きのめされていたのだろう。

 

内政的な大きな失敗として

天皇を神として国家を作っているので

それを強権的に使うと国全体がカルトになってしまい

精神論・宗教論に支配される体制になってしまい

降伏も認めない。

負けていようが一億総玉砕ということになり

特攻隊が生まれ

最後は原爆の被爆国にまでなってしまう。

国体が命を惜しまない国民を作るゆえに

危ない作りになっている。

 

言論も統治されている。

そんな言論を扱うメディアにも一石を投じた構成。

 

大きな代償を払って掴んだ平和を壊さないために

後世に残された映画でもある。