シャイニング
半密室劇の金字塔
総 合★★★★★★★★★★(10)
満足度★★★★★★★★★★(10)
呪われたホテルの物語という側面と
文章が書けない作家が
狂っちゃった物語という側面がある。
そこに予知能力を持った少年が絡まったり。
スティーブン・キングらしい
B級感あるアメリカンなホラー。
霊が住み着くホテルという物語においては
怨念の霊ではなく
パリピな人たちがその楽しく
輝かしいノスタルジーに住み着いてる感じ。
文章が書けない作家が狂うという設定は
悩めるスティーブン・キング自虐といった感じで
ユーモアに満ちている。
映画はシンプルで動きや登場人物も少ないが
余分がそぎ落とされテンポが良く飽きる箇所がない。
三輪車と同じ目線でホテルを走り回る映像は
今でこそスタビライザーが当たり前だが
当時は画期的であり、今見ても古さを感じない。
映画のポスターはキューブリック監督が
大御所ソール・バスに
何案も考えさせリテイクさせた挙句
結局採用せず映画の場面シーンである
ジャック・ニコルソンの顔を使っている。
今思うと60年代テイストのソール・バスに
80年になんて無茶振りをしてたのだろうという感じ。
(1980アメリカ)