地獄の黙示録
今見ても撮影が凄い。
そして意外にユルい。
総 合★★★★★★★★☆☆(8)
満足度★★★★★★★☆☆☆(7)
まず凄いところは
撮影のスケールと迫力が凄いです。
ヤシの木の原生林焼き払ったり
村丸々1コセット作って焼き払ったり
橋1コ壊したり
一歩間違うと大事故の本物のヘリをたくさん使って
低空飛行の地上戦撮ったり
牛一頭その場で首を落としたり。
まぁスケールが大きい。
ただ倫理的に今は許されないだろう。
物語はジャングル奥地に帝国をつくってしまった
グリーンベレー大佐を主人公のマイケルダグラスが暗殺しに行く道中で
いろんな苦難にあうというもの。
ハリウッド映画のひと時の異次元体験アミューズメントもの。
ベトナム戦地を欧米人からみたオリエンタルに脚色している。
「戦争の狂気を描く」みたいな言われようであるが
リアリティには欠ける狂気と地獄になっている。
反戦映画でもない。
ジャングルの中の花火のような美しい夜戦や
バニーガールのショーや未開の地での襲撃など
シュールで不思議な異世界体験。
通常版の他に完全版があって
完全版は主人公の彼女との回想録や
バニーガールたちのその後の地獄、
カーツ帝国のその後も一瞬写っているが
どれも物語には大切ではないので通常版で十分。
正直名画と言われている割には
意外にユルイ。
(1979 アメリカ)