プライベート・ライアン
隠れスピルバーグ最高傑作
総 合★★★★★★★★★★(10)
満足度★★★★★★★★★★(10)
ネタバレあり
冒頭のノルマンディー上陸シーンは
とにかくグロい。
ここまでグロい描写のメジャー映画もないだろう。
なかなか出てこないライアンと
あっけない対面シーンと
そのライアンが意外に骨のある男だったり
実は冒頭から出てますよとか
とにかく構成が凝っている。
敵兵も人間的に描き
戦争の最前線での不毛さを際立たせる。
実戦経験がなく人道主義者の
アパムは捕虜を逃すことに尽力するも
その捕虜は戦線に復帰していて
仲間を撃つ皮肉。
その捕虜へのアパムの対応。
主役はミラー大尉だが
アパムやライアンも主役並みに描けており
個性が際立って面白い。
戦争映画でありグロイということであると
個人的には「野火」(スケールは小さすぎるが)
を思い出すが野火は一線を超えた人間の向こう側みたいな
テーマであるがこちらはリアルに戦争の凄惨を描いている。
どちらも秀逸な名画であることは間違いないのだが
また見たいかというとグロくて厳しい。
(1998年 アメリカ)