旧作7泊8日メモ

映画の忘備録

スリー・ビルボード

f:id:jimmys_nooker:20190118014408j:plain
余韻がすごい

総 合★★★★★★★★★☆(9)

満足度★★★★★★★★★★(10)

 

娘を殺されたお母さんが

なかなか犯人が捕まらない状況に業を煮やし

3枚のビルボードに警察に捜査進展を催促する

メッセージ広告を打つところから話が始まる。

 

何が見所かといえば

登場人物のクセがすごい。

主人公の初老の頑固母さんミルドレット。

警官のレイシストでありスグキレてしまう

ゲイのディクソン

末期ガンを抱える警察署長のウィロビー

DV元夫と未成年愛人

遥々アイダホからミルドレットにケチつけにきた男

ミルドレットに好意を持つ低身長のジェームス

 

ちょっとデビットリンチの

ブルーベルベットツインピークス

彷彿とさせるものがある。

 

以下ネタバレ

 

 

最後は本筋とは関係なく

ミルドレットとディクソンが

アリバイもあり犯人ではないであろう

男を殺しに向かうところで

話を終わらせる。

「え!?そこで終わる?

てかそこに向かう??」

主人公たちも辻褄が合ってるか

よくわかっていないような状況で

話を終わらせる余韻がすごい。

ツインピークスのように

登場人物全員が疑わしいのではなく

誰も疑わしい人間が出てこず

手がかりも捜査進展もなく

キャラクターたちが

話を進めていくというのも

斬新な手法。

 

(2017 イギリス/アメリカ)