旧作7泊8日メモ

映画の忘備録

ヒストリー・オブ・バイオレンス

f:id:jimmys_nooker:20181218022945j:plain


アメコミをクローネンバーグが描く

総 合★★★★★★★☆☆(7)

満足度★★★★★★★★☆☆(8)

 

アメリカの評論家から絶賛され、

『ローリング・ストーン』誌の20051位に選ばれた作品。

トロント映画批評家協会賞 作品賞

シカゴ映画批評家協会賞 監督賞

全米映画批評家協会賞 監督賞

他受賞多数

 

 

原作はグラフィックノベルであり

弱気庶民が実はスーパーな過去を持つ男という設定

 

いかにもアメコミにありがちな設定だが

それをクローネンバーグが手がけると

妙に重厚感と変化球感が出ている。

 

 

(以下少しネタバレ)

 

 

ただそのクローネンバーグ異質テイストは

その先になにかあるのか?

という歪んだ展開を期待してしまうが

そんな展開もなく意外に拍子抜け。

 

これで完結してるのけ???

とアングリなってしまった。

ただストーリーを考えるときちんと完結している。

演出的に大団円感がないのでそう感じてしまうだけだが。

 

性描写がエグく、SEXシーンをネットリ見せて

そのエグさが物語に効いてくるのかと思ってたら

そんな関係ないし。単純に長いSEXシーン描きましたという感じ。

 

主人公がなぜ庶民を選択してるのか?という

核心的な部分にもあまり触れていない。

 

ただし

物語は単純に面白い。

謎も多く飽きることなく一気に見られる。

 クローネンバークの作品にしては娯楽的に見られる。

 

2005 アメリカ・カナダ