ヒストリー・オブ・バイオレンス
アメコミをクローネンバーグが描く
総 合★★★★★★★☆☆☆(7)
満足度★★★★★★★★☆☆(8)
アメリカの評論家から絶賛され、
『ローリング・ストーン』誌の2005年1位に選ばれた作品。
シカゴ映画批評家協会賞 監督賞
全米映画批評家協会賞 監督賞
他受賞多数
原作はグラフィックノベルであり
弱気庶民が実はスーパーな過去を持つ男という設定
いかにもアメコミにありがちな設定だが
それをクローネンバーグが手がけると
妙に重厚感と変化球感が出ている。
(以下少しネタバレ)
ただそのクローネンバーグ異質テイストは
その先になにかあるのか?
という歪んだ展開を期待してしまうが
そんな展開もなく意外に拍子抜け。
これで完結してるのけ???
とアングリなってしまった。
ただストーリーを考えるときちんと完結している。
演出的に大団円感がないのでそう感じてしまうだけだが。
性描写がエグく、SEXシーンをネットリ見せて
そのエグさが物語に効いてくるのかと思ってたら
そんな関係ないし。単純に長いSEXシーン描きましたという感じ。
主人公がなぜ庶民を選択してるのか?という
核心的な部分にもあまり触れていない。
ただし
物語は単純に面白い。
謎も多く飽きることなく一気に見られる。
クローネンバークの作品にしては娯楽的に見られる。
(2005 アメリカ・カナダ)