ロリータ
食わず嫌いアカン
総 合★★★★★★★★☆☆(8)
満足度★★★★★★★★★★(10)
スタンリー・キューブリック1962年の作品。
ロリコンの語源にもなってるメジャー作品だが
アイズワイドシャットと同様、性癖系映画と決めつけ
食わず嫌いで観てなかった。
当初思ってた変態映画では全然なかった。
儚い文学性が感じ取れる良い作品だった。娯楽性も高い。
オヤジのやるせない純愛物語。
主人公のハンバート教授がロリータと知り合ったのが
36歳、最後のシーンが41歳。。。
今は36歳独身男が10代の少女に恋をしても(特にロリータ役のスー・リオンなら)全然不思議じゃないけど、小説が書かれた1955だと異常なことだったようだ。
映画も今では考えられないような厳しい制約を受けながら制作をしていて
ハンバート教授とロリータのエロティックな場面などは描けていないらしい。
ナインハーフや危険な情事のエイドリアン・ライン監督が1997年に、より原作の小説に忠実に映画化しているが$62,000,000の制作費に興行収入が$1,071,255とはボロコケ。。。
忠実に描けば支持されるというものでもないようだ
しかし切ない。
原作の結末をWikiで知ったが原作は更なるバッドエンド。
視聴者も昔なら「ロリータ」と書かれたDVDをレンタルするのは
何か世間の目が気になって恥ずかしかったりするが
今はアマゾンプライムで見られてしまう良い時代。
重ね重ね変態映画じゃありません
(1962年 アメリカ・イギリス)