旧作7泊8日メモ

映画の忘備録

鑑定士と顔のない依頼人

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恋愛ミステリー

★★★★★★★★☆☆(8)

個人的満足度(8)

 

ジュゼッペ・トルナトーレ監督・脚本による2013年のイタリア映画。

映画音楽はエンニオ・モリコーネ

ニューシネマパラダイスコンビ。

 

一見地味で小難しそうな雰囲気だが

内容はハリウッド映画のような

明快単純な恋愛ミステリー映画。

 

 

 

以下ネタバレ

 

 

オチバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

終わってみれば

美術鑑定士の金持ちの老人が美人局にあった話で

騙される過程で老人は初めて詐欺犯女性と愛に落ちる。

実は騙されていた虚構の愛であり

見返りに数千億円の資産を失う。

それでも尚、

騙した女性を愛し彼女を求めて映画は終わる。

 

後味は悪いが

経験できたことは老人の人生においては

失った数千億円よりも価値があることなのではないか?

とも思えたりする。

 

そういったメッセージは映画全般に仕込まれている。

「贋作絵画であってもどこかに贋作作家の本物が出てしまう」

といったように。偽恋愛でも。

 

ただ仕掛けが突拍子もなくリアリティは欠いてるわけで

深い話でもなく

難しい話でもなく

良くできたエンタメ作品。

 

 

 (2013年 イタリア)