旧作7泊8日メモ

映画の忘備録

ヒトラー ~最期の12日間~

 

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祭りの後のナチス

★★★★★★★(7)

個人的満足度(7)

 

原題:Der Untergang、英題:Downfall
 
2004年公開のドイツ、オーストリア、イタリア共同制作。
原題はドイツ語で「失脚」「没落」の意。
 
動画投稿サイトのパロディー「総統閣下シリーズ」の元ネタ。
 
ヒトラーを悩める人間として描き
ナチス将校たちの葛藤を描いたことは
少し画期的。
 
ヒトラーの優しさなどタブーを描けたのは
指揮官としては徹底的に無能であり、弱い人間として
描ききってるからだと思われる。
敗北を受け入れず撤退や降伏を断固拒み、
それにより市民は犠牲になって当然とする無責任。
映画は始まってしまった戦争を終わらせる難しさを
浮かび上がらせている。

ウッカリしがちだけど
ベルリンを陥落させヒトラーを追い込んだのは
チャーチルでもアメリカでもなく
ソ連軍。
しばらく前にこんなTweetがバズッてたけどまさに。
 
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ヒトラーゲッペルス
全く責任をとることなく
政権を選択したのは国民なのだから
国民が死んで当然という認識でいる。
ゲッペルスの奥さんに至っては
完全に第三帝国という宗教にのめり込んでいる。

物語は史実をベースに人間劇を淡々と描くので
抑揚はないのだが
最後にヒトラーの秘書だったユンゲの
現代の(2002年没)インタビュー映像が挿入されて、
そこでの彼女の
「若かったからといって許されることではない」と
毅然と自戒する語りだけグッとくる。
 
(2004年 ドイツ オーストリア イタリア)