遊星からの物体X
SFホラーの金字塔
★★★★★★★★☆☆(8)
個人的満足度(10)
「ニューヨーク1997」
「遊星からの物体X」
「ゼイリブ」
etc
ジョン・カーペンターが80年代に残した
大傑作の一つ。
現代版の「遊星からの物体Xファーストコンタクト」
と続けて見ると特殊メイクは拙いが
やはり本家は重厚感があってよい。
自分は中学生の頃初めて見たのだけれど
化け物と思春期が相まって
すっかりトラウマ映画になっている。
血液検査のシーンなど
心臓が止まるかと思った。
この映画の魅力は
宇宙人・南極・擬態・パンデミック・疑心暗鬼。
それをシリアスにクソマジメに表現しきるところ。
ダイハード以降のハリウッド映画のようなゴキゲンなエンタメではなく、
あり得ない設定を暗く、どこまでもシリアスに。
そこがカーペンターの持ち味でもある。
エンニオ・モリコーネの暗くて重い音楽も雰囲気バッチリ。
その後の90年代、2000年代と
カーペンターの作品を見ると、
面白いのだがやはり70末〜80年代のものが突出している。
フォッグやハロウィンなどなど。
クリエイターが世に送り出す
充実した作品というのは延々に作れるものではなく
人生のどこか一瞬だけ神様から与えられる贈り物のようなのね?
時代との噛み合わせもあるのかなぁ。
(1982/アメリカ)
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