シンゴジラ
ゴジラシリーズの最高峰(ではあるが…)
★★★★★★★★☆☆(8)
個人的満足度(7)
怪獣映画としては全体の3割くらい。
他7割は右往左往する人間劇。
それをリアルではなく
寸劇として表現している。
大袈裟にカリカチュアライズして演じる感じ。
その寸劇感を是とするか非とするかで
受け手の評価がガラッと変わる作品。
自分は劇場公開時はまるで感情移入できなかった。
世間が高評価すぎて期待値を上げすぎていたせいもある。
いまになって承知の上で見返すと
意外に面白い。
劇場で集中してみるより
ビデオで見た方が(いい意味で)合っている。
登場人物に感情移入して手に汗握ってみるものではなく
肩の力を抜いて俯瞰から眺めるような作り。
元々肩の力が抜けた冷笑系現代社会にはマッチしたのかな?
ネット民の心を掴んでSNSを発端に大ムーブメントが巻き起こった。
それはとてもドメスティックな感性によるもの。
「万引き家族」や「カメラを止めるな!」
のように海外からも共感を受けるものではない。
アニメ的なわざとらしいセリフ回しや寸劇感は
あくまで日本社会が共有出来る感覚。
ゴジラを災いと捉える原点回帰は大正解だし
ゴジラ映画の中では最高。。。なんだけど・・・
ちょっと過大評価過ぎでは。。。
(2016 日本)