旧作7泊8日メモ

映画の忘備録

マッドマックス 怒りのデス・ロード

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前作から27年。
ドえらい作品になって帰還。

 

総 合★★★★★★★★★★(10)

満足度★★★★★★★★★★(10)

 

 

物語など単純すぎて

ただの追いかけっこ。

説明もセリフも少なく

ただただ逃げて追いかける。

それなのにこんなに魅せるって

最高。

 

見せ場は逃亡直後の砂嵐に入るまでの

カーチェイス

 

前作から27年経過してて

同じ監督で

桁違いに面白くなって帰ってくるなんて

奇跡的。

 

(2015 オーストラリア/アメリカ)

 

 

 

 

ラ・ラ・ランド

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もしハッピーエンドでなくとも
人生は素晴らしき。。。

 

総 合★★★★★★★★★(9)

満足度★★★★★★★★★(9)

 

 

ラスト30分。

こういう終わらせ方の映画はかつてあっただろうか。

全編2時間超の長尺。

開始から1時間30分は凡庸なラブストーリー。

それに耐え忍んで見た人のみが体験出来る

かつて見たことのないラスト30分。

人生ってそんなちょっとした別れ道で成り立っていて

ハッピーエンドでなくともハッピーエンド。

ということ感じられる素晴らしい映画だと思う。

 

エマストーンはバードマンのイカレた娘さん役で大当たりして

それを凌ぐ最高の演技。

 

 

(2016 アメリカ)

ラ・ラ・ランド(字幕版)
 

 

 

 

ミッション:インポッシブル フォールアウト

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構成が複雑すぎ

 

総 合★★★★★★★(7)

満足度★★★★★★★★★(9)

 

 

なのよ。

構成が複雑すぎ。

見てる人が状況を理解できないで

我慢して見てることで「あ!そういうことか」

となるくらい物語が入り組んでます。

騙し騙されが売りのシリーズだけに

致しかかたない部分もあるが

かつてなく複雑。

2回見て細部を把握した。

 

とはいえもうプロレスのように

イーサン・ハントという伝統芸能は誰でも楽しめて

ド級のエンタテインメントであることは揺るぎない。

 

(2018 アメリカ)

 

 

 

 

関ヶ原

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これぞ我が正義

 

総 合★★★★★★(6)

満足度★★★★★★★★(8)

 

 

司馬遼太郎関ヶ原」の映画化

キャストは名優揃いなので

戦国好きの下地がある人には楽しめるのでは。

自分などはその辺さっぱりなので

登場人物が入れ替わり立ち替わり出てきて

前半は物語に入れなかった。

 

現実的には石田三成

秀吉の意思は継がないといけないので

皆が野心的で政局見て利己的に動くのに

筋を通した損な役回りの人だったんだなぁ。

と、

石田三成という人に

とても興味を抱くようになった。

 

旗や衣装が美しく

美術が秀逸

(2017 日本)

 

関ヶ原 Blu-ray 通常版

関ヶ原 Blu-ray 通常版

 

 

 

用心棒

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昭和喜劇+流れ者ウェスタ

 

総 合★★★★★★★★★(9)

満足度★★★★★★★★★★(10)

 

 

痛快時代劇というのは

バッサバッサと切り倒すものなのだが

それだとリアリティに乏しい。

これは痛快とリアルが共存した時代劇。

 

悪人たちとヒーローが戦う図式は定番だが

悪人どうしを焚き付けて戦わせて

消耗しきったところをヒーローが戦うという捻ったところがポイント。

 

西部劇に大いに影響を受けている。

セルジオ・レオーネにリメイクされイタリア西部劇「荒野の用心棒」となる

荒野の用心棒は極東の島国の時代劇パクっても誰にも分からんだろうと

たかをくくってクレジットなどされていないが

捻った台本は避けられずパクッてるので

公開後に原作料やら払うはめになった。

 

 

 

 

(1961 日本)

 

用心棒[東宝DVD名作セレクション]

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この世界の片隅に

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名もなき庶民の昭和史

 

総 合★★★★★★★★★(9)

満足度★★★★★★★★★(9)

 

 

庶民の歴史ドラマとしても見られるし

ほんわか女性奮闘記とも見れるし

恋愛映画としても見られる。

みる人が好きな見方が出来る。

根底には戦争の理不尽や残酷が描かれているが

決して押しつけがましいものではない。

 

国の戦争に疑問も持たず

貧乏にも腕を無くしてまでも

両親兄弟を失くしても

不満を言うこともなく

淡々と生きる。

そんな主人公すずが玉音放送を聞いて

「最後の1人まで戦うんじゃなかったのか?

ここに5人残っている!まだ左手も両足もある!」

という

壮絶なセリフをはく。

 

現代とは違う価値観なのに

全編に漂うリアルさと迫力。

 

こうの史代の原作と合わせ

取材や時代考証

しっかりしてるからこそのリアリティ

 

 

 

その後街に太極旗が掲げられるのを見て

泣き崩れて独白するシーン

 

「自分は海の向こうから来た

米や大豆で出来ているから

暴力に屈しないといけないのか」

 というのが

 「ハテ?」

 と、違和感を感じた。

まぁ流れで観られてしまうから

いいのだけど・・・

 

なんで???

 

ググったらすぐわかった

そこ原作から脚色しちゃってるのです。

原作は

「他国を暴力で従えていたから

この国は暴力に屈するのか」

 

 それなら解せるし

その方が圧倒的に収まるのに

ハードすぎるってことですかね?

そこ脚色しちゃったらわけわからんと

思いました。ちょっとした残念。

そのクライマックスのズッコケがなければ。。。

 

 

 

1番の成功は「のん」のキャスティング。

彼女の柔らかい空気感が全体をフワッとさせて

尚且つ現代的でもあり

この作品を成功に導いている。天才。

 

アニメをしっかり描くところと崩した絵で描く箇所を入れたり

演出も面白い。特に爆弾で腕を失うシーンの無音と暗転と

落書きのような崩した演出も。

 

素晴らしい映画。

最後のテロップで

これがクラウドファウンディングで作られてることに驚いた。

やはりこれだけ良質な作品は

通常の映画制作の道筋では作れないのかしら?

 

 (2016 日本)

この世界の片隅に

この世界の片隅に

 

 

 

 

 

 

エスケープ・フロム・L.A.

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スネークウェェェーイ!

 

総 合★★★★★★☆☆☆☆(6)

満足度★★★★★★★☆☆☆(7)

 

 

近未来SFの名作『ニューヨーク1997』の続編。

1981年制作の『ニューヨーク1997』の続編を

1996年に撮ったというので

もう続編というよりオマージュといった作品。

 

これが当時不評で

N.Y.1997ファンは大いにズッコケタ。

その後カート・ラッセル演じる

スネーク・プリスキンを語る上でも

あまり引用されない作品になった。

 

が、が、

 

今見返すとそんなに悪くない。

期待しすぎた故にコケルけど

時が経つと再評価される傾向にあるヤツ。

 

思えばストーン・ローゼズ

大ブレークした1STアルバムから

5年もの月日を空けてリリースしたセカンドアルバムは

失望と酷評の嵐だった。

でも時を経てみると今や名盤扱い。

 

 

これはそこまでではないにしろ

B級然としててなかなか面白いです。

 

スネークを楽しむパーティームービーといいますか。

オバカを全力シリアスで作りきるN.Y.1997パターンではなく

オマージュを楽しむ感じ。 

悪くないです。

 

そしてダメダメな脚本であろうと

誰かが見ていて

こんな作品がジャッキー・ブラウンに繋がり

グラインドハウスに繋がったのかなぁと思うと

やり通すことが次代に繋がるのかなぁと考思います。

 

そして以下ネタバレではありますが・・・

 

スネークが最後に選択する

アメリカの敵国のエネルギーを無力化するではなく

全世界のエネルギーを無力化する

ワールドコード666は

究極のピースなのではないかと思います。

 

ゼイリブといい、

ジョン・カーペンター

ファシズムや統制社会を憂う現代ヒッピーなのかなぁ

と思いました。

 

 

エスケープ・フロム・L.A. [DVD]

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